看取り介護について

「看取り介護」とは、人生最後の瞬間を老人ホームや病院で迎えることです。現代の日本において施設や病院で最後を看取られる方は、全体の約8割だとされています。

老人ホームや病院で、ご本人が納得して亡くなるためには十分な配慮が必要です。今回は、看取り介護の考え方や流れ・メリットについて紹介します。

看取り介護の意味とは?

近い将来天寿を全うされるであろう人に対して、身体的・精神的負担を緩和させ、本人の意思を尊重しつつ最期まで安らかに過ごせるような援助を行う、それが看取り介護です。

ただし施設では、あくまで特殊な介護とは考えず、日常的な介護の延長線上のものと判断しています。本人が穏やかな終焉を迎えられるために様々な尽力をする、それが施設側の努めなのです。

看取り介護の流れ

① 入所・適応期
施設に入所して、新たな人や施設に慣れてもらう期間です。看取り介護は尊厳ある死を大切にするため、ご本人や家族の要望を取り入れて最後の時の対応を確認します。
② 安定期
入所された方の健康状態の確認・死ぬことに対する考え方を理解し合います。 人生最後の瞬間に向けて、自分らしい生活を送るための準備を行うのです。
③ 不安定・低下期
不安定・低下期は身体が衰弱し始める段階です。ご本人やご家族に病気の現状を伝えて、その後について具体的な計画を立てていきます。
④ 看取り期
手を尽くしても回復が見込めない時期です。看取り看護計画書への同意を取ったり、ご本人の会いたい方に連絡を取ったりします。また亡くなった時に連絡する相手や服装・お葬式についても相談もします。 看取りの際は出来る限り、ご家族に最期の瞬間を同伴して頂くように手配します。
⑤ 看取り後
利用者様が亡くなった際には、事前にご本人やご家族と相談してきた手順で作業を行っていきます。

看取り介護のメリット

  • ・ご自身がケアプランを立てるため、利用者様本人に見合ったケアを受けられる
  • ・病状が悪くなったときに、病院に通う手間が省ける
  • ・心身共に負担の少ない状態で最期の瞬間を迎えられる

以上の通り、看取り介護は人生の終末期を緩やかに迎えることができるシステムです。
病状によって必要なケアが異なる可能性はありますが、ご本人が最後まで死と向き合って自分らしい最期を迎えることができるはずです。看取り介護のスタートは、基本的に医師の診断がきっかけとなります。
ご本人やご家族に同意を頂きますが、良い看取り介護を行うためにはご家族の協力が必要不可欠です。

看取り介護のサービス内容

精神的ストレスの緩和

お迎えの時期が近づいてくるのが分かると、誰でも不安を感じます。また今までできていたことができなくなってくることにも、ストレスを感じるでしょう。そのような方に対して、適切なコミュニケーションをとることで少しでもストレスが減るように努めます。また本人のやりたいこと、介護する人にやってほしいことをヒアリングし、なるべくそれに沿った介護を行います。

身体的ストレスの緩和

現在の体調面を把握するためにも、血圧・呼吸・体温・意識・脈拍などのバイタルサインと呼ばれる、生命に関する基本的な情報を管理します。食事面に関しては、今までは食べられていた食事が食べられなくなってきたり、好みが変わることがあります。それに応じて適切な食事内容・量を変化させ、負担を軽減します。他にも感染症の予防のためにも、負担がかからない範囲で入浴などを行い、衛生面の管理も行います。

家族の方に対するケア

本人だけではなくご家族の方にもこまめにコミュニケーションを取り、現在の体調面・精神面の状態を共有します。本人を含めご家族の方の意向を尊重した看取りを行う事で、精神的な負担を減らすことに繋がります。また、お葬式など亡くなった後のサポートもしっかり行います。

看取り介護のサービスは、入居者本人だけではなくご家族を含めたサービスということですね。看取り介護サービスを含めて施設選びをする際は、家族・本人の負担を両方の視点から考慮するのがよいでしょう。

夜間緊急時の連絡と対応について
当施設の夜間緊急時の連絡・対応については、介護職員より看護師へ連絡をとり指示を仰ぐ。
協力医療機関との連絡体制
当施設は協力医療機関との連携により、365日、24時間の連絡体制を確保して必要に応じ健康上の管理等に対応することができる体制をとっています。