私は受付と事務業務の仕事をさせて頂いています原田と申します。
私が見たり聞いたりして感じた看取りのおはなしを少しさせて頂きます。

有料老人ホーム彩べえでは看取り介護を行っています。
ここで事例をいくつかご紹介します。

【N様】
昨年3月に彩べえに入居、12月にご逝去されました。
入居後、他の利用者様・職員へ声掛けを頂き、お話好きで世話好きな
明るい「おっかさん」のような存在でした。

7月頃より病気(肺癌)が進行し、お部屋で横になる日が続きました。
「寂しい。」と口にすることが多くなり、廊下のソファーで休まれるようになりました。
静かにソファーに腰掛け、他の利用者様・職員を眺めて
そして徐々に「寂しい。」という言葉が少なくなってきました。

N様が良く話されていた言葉があります。
「自分は何も持っていないけれど、子供が元気でいてくれることが一番だ」
子供さんのお話をよくして頂きました。
最期は、お子さん全員と面会され手を強く握りしめながら旅立たれました。

彩べえは、常に人に動きを感じられる空間・雰囲気となっています。
そんな彩べえがN様にとって安心できる空間であったのではないかと思います。

【K様】
平成30年2月に入居、昨年12月にご逝去されました。

趣味の俳句で以下のように詠んで頂きました。
『初春や 終の棲家は 彩べえに』

入居当初より、「看取り」を希望され
お花を生けたり、元旦には利用者様を代表して新年の挨拶をして頂きました。

体調が優れずベッド上の生活が続いていましたが、お亡くなりになる4日前まで
ホールで食事や利用者様との会話を楽しまれていました。

ご家族は県外に住まわれていました。看護師、介護員がK様の顔を見て状態が悪化した為、
ご家族に連絡、彩べえに来られ面会、お顔を見て安心されたのかその後静かに逝かれました。

彩べえの生活において「終の棲家で老春を謳歌」を実現されました。

元旦にK様が生けたお花

元旦にK様が生けたお花


N様、K様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、N様、K様のお世話ができたことを感謝申し上げます。
今後も色々な「思い」を持った人々が、彩べえに入居されると思います。
お一人お一人の「思い」を大切にして「最高の人生だった」と思って頂けるよう職員一同で取り組んでまいります。